クラウドストレージの曲をDLNAでストリーミング再生

数年前から一部のオーディオマニアの間ではDLNAの活用が話題となっています。

それに合わせて、各オーディオメーカーがDLNA対応の機器を発売してきました。

DLNAはたしかに便利なのですが、ほとんどの製品はホームネットワーク(家庭内LAN)での使用をメインと考えており、NASあるいはサーバーの設置がほぼ必須となっていました。

一方、時系列的にはDLNAの普及とちょうど平行しながら、クラウドストレージの利便性がどんどん高まってきました。

Google DriveやOne Drive、Dropboxは月々10$以下の料金で1TBのストレージをレンタルできます。

1TBあればハイレゾのアルバムでも数百枚は保存できますし、数年後にはさらに大容量のストレージをレンタルできるようになるでしょう。

となれば、DLNAでクラウドストレージに接続したいと考えるのは至極当然のことかと思います。

(以下DLNAに関する略語がでてきますので、DMS、DMC、DMR、DMPあたりを簡単に調べてから読んでください。)

 

今回、One Driveに保存された曲をDMRで再生することに成功しましたので、簡単に原理を記載しておきます。

(まぁ、近い将来クラウド対応のDMRが発売されると思いますので、この記事はいらなくなる可能性大ですが。)

今回利用したものは以下の通りです。
・クラウドストレージ: One Drive
・スマートフォン: SONY XPERIA A2
・クラウドストレージ接続ソフト: BubbleUPnP
・DMS: BubbleUPnP
・DMC or DMRコントロールアプリ: Pioneer Control App
・DMR: Pioneer N-30

図にすると以下のようになります。

dlna_using_cloudservice

BubbleUPnPをクラウドストレージに接続すると、クラウドストレージの内容を参照するストリーミングサーバー兼DMSとして動作します。

このためDMCやコントロールアプリからは、あたかもクラウドストレージを直接操作しているように見えます。

そして曲を選択すると、クラウドストレージ→BubbleUPnP→DMRという経路でデータが流れ、曲を聴けるというわけです。

しかもBubbleUPnPはストリーミングでデータを転送してくれるので、一旦スマホにデータを保存する必要もありません。

手元にあった、宇多田ヒカルのハイレゾFlac(96kHz/24bit)も問題なく再生できました。

これでNASからおさらばでき、バックアップもほぼ完璧な音楽サーバーのできあがりです。

 

さてここまで見ればいいこと尽くめですが、やはり現在進行中の技術ということもあり、デメリットも多いです。

まずインターネット、ルーター、スマホを含めた回線速度がネックになります。

当たり前ですが、音源のビットレート以下の転送スピードでは再生できません。

ハイレゾの音源は10Mbps近いビットレートのものもありますので、回線速度はそれを軽く上回る必要があります。

またBubbleUPnPを利用するスマホは、クラウドサーバーから楽曲をダウンロードしつつDMRへストリーミング配信も行います。

そのため高スペック、高スループットの端末が要求されます。

(受信で10Mbps、送信で10Mbps、合計20MbpsをWifiで転送できるスペックとスループットが必要。そのかわり受信したデータはトランスコードせずそのまま配信するので、理論上音質的な劣化はなし。)

そして現在の一番の問題はクラウドストレージの反応が遅いことです。

One Driveにアルバムを300枚くらい入れてみたところ、一覧の取得に10分近くかかりました。

これについてはクラウド側とソフト側両方で改善が必要になってくるので、すぐには解決しないでしょう。

他にもギャップレス再生ができない等、いくつか問題があります。

 

とはいえ、少しずつですがDLNAとクラウドストレージの境界線が薄れてきたのは事実です。

しかもDLNAとクラウドストレージの相性はかなりいいので、何かキッカケがあれば急速に発展する可能性もあります。

各メーカーの今後の対応に期待しましょう。

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